映画『ヒメアノ~ル』 ちょろっと感想
映画『ヒメアノ~ル』を見て来た。
原作は読まず、番宣番組も見ず(録画はカンペキw)、極力一切ネタバレしない状態で臨んだ。
見終えてまず思ったことは、「なんかとんでもねぇモン見ちゃったな」。
言葉が出てこなかった。
絶望ってこういうことなんだろうか・・・?
事前にちらっと耳にしていたこの映画の「快楽殺人」とか「シリアルキラー」とか「サイコパス」みたいなキャッチコピーはさほどしっくりこなかった。
そんな単純な言葉ではなくて、剛くんが演じる「森田」が犯すレ○プや殺人の数々、そこにあるのは闇というか、虚無というか。
殺人を楽しんでいるというよりは、彼は生きるために獣のように本能のまま突き進み、でもその一方で生きることをとうに諦めてしまっている。心は無い。
生への絶望しかない。
それを見事に演じていた剛くんは、類い希なる役者なんだな、と。
ラストシーンの
「岡田くん、またいつでも遊びに来てよ」
にはやられた!と思ったよね。
こんなに悲しくて切ないことがあるだろうか。
「岡田くん来てたんだ」
「借りてたゲーム返さなきゃ」
「お母さーん!麦茶2つ持ってきてー!!」
事故で記憶が退行したんだろう森田の、無垢で明るい声色・表情にギョッとしたよね。過酷ないじめを受ける前の、純真な森田少年だったよね。この映画で一番戦慄したシーンかもしれない。恐怖と切なさがいっぺんに・・・・。なんつースリリングさ。
この映画の凄いところは救いがないというところだ。なんかもうどうしようもない気持ちで見終わった。
まじでいじめた奴許せない。いじめ駄目、絶対!!
あと思ったのは、タイトルバックが出るシーン。
監督、センスいいな~!!て。
映画の冒頭は普遍的な日常シーンで始まり、安藤さんと岡田くんのコミカルな言葉のキャッチボールが続く。見ていて微笑ましく、「ああ、いるいるこういうちょっとヘンな人達^^」みたいに、どことなく親近感を沸かせておいて。
んで、この流れからどう森田が絡んでくるのか?と物語に釘付けにさせてさ。
実際、タイトルバックが出るまで気づいてなかったよ、「あ、そう言えばタイトルバックまだ出てなかったんだな」って。
岡田くんとユカちゃんが致してる最中の声をBGMに、アパートをじっと見上げてる森田が不気味MAXでさ。何?これからどうなるの?凶器持って乗り込んでくるのー?!てビクビクしてる時に、静か~に、ぽつんと、
ヒメアノ~ル
と不気味ちっくなフォントで出てきたときは、最高に悪趣味!!!!最高にイカしてるなオイ!!!!!!て思ったよ(笑)
なんとも格好いいタイトルバックだった。
全般、この監督のカメラ割り、好き!
演出もいい!!
て私は大絶賛したいんだけど、ひとつだけ腑に落ちなかったのは、学生時代に受けた数々のいじめのシーンで、森田が弱音や反抗を見せなかったこと。
原作はどうなのか知らないけれど、ひとつも「嫌だ」とか「やめてくれ」と言わ(え)なかった彼が、急に卒業間近になってプツンとキレちゃった流れが描かれてなくて、唐突だなぁと思ったんだよね。まぁプツンと来て殺しちゃうくらいだから「唐突」なのかもしれないけど。
一切弱音や反抗をしなかった森田は、本来は心根の優しい少年だったってことなんだろうけど。
プツンと来るきっかけはなんだったんだろうなぁと想像するのと同時に、積み重なってゆく森田の絶望が切なくて、悲しくて。
いじめ駄目、絶対!!(2回目)
てゆうかさ、最後の最後に岡田くんも「実は・・・」ていじめに荷担した過去を告白をしちゃったし、この映画の登場人物でいちばん悪気がなくて純真無垢なのは、ムロさん演じる安藤さんだけなんじゃないか?と。
いや、でも安藤さん、チェーンソー買ってたよな。本気だったの・・・?(笑)
そ・し・て、
映画を見ている最中はまったく「アイドル森田剛」は感じなかったけど、見終わってみてあらためて下世話ことを言うと、
やっぱ剛くん格好いくね?
知ってた!
どう考えても絵面がいい。
すべての犯罪において、犯罪はヨクナイ!!!!!!
てのはもちろん大前提で、いちジャニヲタとしてシチュエーションを楽しんだ感想なんだけど、
・レ○プシーン
ああ・・・剛くんて荒々しくなるとこうやってパンツ脱がすの?////////
こうやってオンナ抱くの?////////
ってゆーか剛くんがナプキンをぉぉおををォォォ/////////
やめてそんなまじまじと見ないで!!!!//////////
て私の中の乙女が大爆発。
・全身黒ずくめの剛くんサイコー!(森田の服装)
てかパンイチサイコー!
てか致したあと律儀にパンツ履いてて可愛い//////(はい頭おかしい)
・オ○ニーシーン
ああ・・・剛くんてこうやって(以下略)
お尻は剛くん本人?綺麗なおちりだこと!///////
とかいろいろ思ったりはしたよ!ね!!!!(同意を求める)
うーん、字面として並べると凄いな(笑)
とにかく、この映画、好きですわ(変態要素は抜きにして)。
もう一度見て、ぜひとも心を落ち着かせたい。